- 耳たこ化学基礎「酸化還元滴定・イオン化傾向」の暗記ページです。
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酸化還元滴定
耳たこ音読|酸化還元滴定
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ナレーション 音読さん
濃度がわかる○○剤(または○○剤)を用いて、濃度が未知の○○剤(または○○剤)の水溶液の濃度を求める操作を用語という。このとき、酸化剤に酸化剤を用いると、色から色になるので、指示薬を使わないで滴定できる。
酸化還元滴定での量的関係を求めるときは、酸化剤が用語電子e⁻の物質量と還元剤が用語電子e⁻の物質量が等しいことを用いる。
酸化還元滴定と指示薬
このとき、酸化剤に過マンガン酸カリウムKMnO₄を用いると、酸化還元反応で色から色になるので、指示薬を使わないで滴定できる。
酸化還元滴定の量的関係
解法の手順は、
① 酸化剤・還元剤のそれぞれの用語・用語と、酸化剤・還元剤のはたらきより、用語をまとめておく。
体積の単位は \({\rm L}\) であることの注意。
② 酸化剤と還元剤の用語×用語×用語が等しい式を立てる。
©︎ 2025 耳たこ高校化学暗記帳 ch.yorikuwa.com
濃度がわかっていない過酸化水素水 \(15~{\rm mL}\) に硫酸を加えて酸性にし、濃度 \(0.01~{\rm mol/L}\) の過マンガン酸カリウム水溶液で滴定すると、\(12~{\rm mL}\) 加えてたところで、反応が終了した。過酸化水素と過マンガン酸カリウムは次のようにはたらくとき、以下の問いに答えよ。
 H₂O₂ → O₂ + 2H⁺ + 2e⁻
 MnO₄⁻ + 8H⁺ + 5e⁻ → Mn²⁺ + 4H₂O
\({\small (1)}~\)反応が終了するのはどのように判断するか答えよ。
\({\small (2)}~\)過酸化水素水の濃度は何 \({\rm mol/L}\) か求めよ。
\({\small (1)}~\)反応が終了するのはどのように判断するか答えよ。
滴下する赤紫色の過マンガン酸カリウム水溶液が無色にならず、わずかに残るようになったときに反応が終了する。
\({\small (2)}~\)過酸化水素水の濃度は何 \({\rm mol/L}\) か求めよ。
過酸化水素水の濃度を \(c~{\rm mol/L}\) として、
それぞれの体積の単位を \({\rm L}\) にすると、
\(15~{\rm mL}=\displaystyle \frac{\,15\,}{\,1000\,}~{\rm L}~,~12~{\rm mL}=\displaystyle \frac{\,12\,}{\,1000\,}~{\rm L}\)
また、酸化剤のはたらきより、酸化剤が受け取った電子の係数は \(2\)
還元剤のはたらきより、還元剤が失う電子の係数は \(5\)
これより、
よって、モル濃度×体積×電子の係数が等しい式を立てると、
\(\begin{eqnarray}~~~0.01{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,12\,}{\,1000\,}{\, \small \times \,}5&=&c{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,15\,}{\,1000\,}{\, \small \times \,}2
\\[5pt]~~~\displaystyle \frac{\,1\,}{\,100\,}{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,60\,}{\,1000\,}&=&\displaystyle \frac{\,30c\,}{\,1000\,}
\\[5pt]~~~30c&=&\displaystyle \frac{\,1\,}{\,100\,}{\, \small \times \,}60
\\[5pt]~~~c&=&\displaystyle \frac{\,1\,}{\,100\,}{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,60\,}{\,30\,}
\\[5pt]~~~c&=&\displaystyle \frac{\,2\,}{\,100\,}=0.02
\end{eqnarray}\)
したがって、\(0.02~{\rm mol/L}\) となる
濃度がわかっていない過酸化水素水 \(15~{\rm mL}\) に硫酸を加えて酸性にし、濃度 \(0.01~{\rm mol/L}\) の過マンガン酸カリウム水溶液で滴定すると、\(12~{\rm mL}\) 加えてたところで、反応が終了した。このときの反応式が次のとき、過酸化水素水の濃度は何 \({\rm mol/L}\) か求めよ。
2KMnO₄ + 5H₂O₂ + 3H₂SO₄
   → 2MnSO₄ + 5O₂ + K₂SO₄ + 8H₂O
過酸化水素水の濃度を \(c~{\rm mol/L}\) として、
それぞれの体積の単位を \({\rm L}\) にすると、
\(15~{\rm mL}=\displaystyle \frac{\,15\,}{\,1000\,}~{\rm L}~,~12~{\rm mL}=\displaystyle \frac{\,12\,}{\,1000\,}~{\rm L}\)
ここで、化学反応式の係数より、過マンガン酸カリウムKMnO₄と過酸化水素H₂O₂の物質量の比が \(2~:~5\) となる
これより、
\(~~~0.01{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,12\,}{\,1000\,}~:~c{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,15\,}{\,1000\,}=2~:~5\)
計算すると、
\(\begin{eqnarray}~~~0.01{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,12\,}{\,1000\,}{\, \small \times \,}5&=&c{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,15\,}{\,1000\,}{\, \small \times \,}2
\\[5pt]~~~\displaystyle \frac{\,1\,}{\,100\,}{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,60\,}{\,1000\,}&=&\displaystyle \frac{\,30c\,}{\,1000\,}
\\[5pt]~~~30c&=&\displaystyle \frac{\,1\,}{\,100\,}{\, \small \times \,}60
\\[5pt]~~~c&=&\displaystyle \frac{\,1\,}{\,100\,}{\, \small \times \,}\displaystyle \frac{\,60\,}{\,30\,}
\\[5pt]~~~c&=&\displaystyle \frac{\,2\,}{\,100\,}=0.02
\end{eqnarray}\)
したがって、\(0.02~{\rm mol/L}\) となる
金属のイオン化傾向と電池
耳たこ音読|金属のイオン化傾向
音声を再生して要点を音読しよう。耳たこになるまで、くり返し聞いて声に出すのが効果的!
ナレーション 音読さん
単体の金属がイオンになろうとする性質を金属の用語といい、大きい順に並べてものを金属の用語という。
金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 気体 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 > 金属 の順番となる。
空気との反応は、リチウムLi〜ナトリウムNaは用語で反応し、マグネシウムMgとアルミニウムAlは用語により反応し、亜鉛Zn〜水銀Hgは用語により反応する。
水との反応は、リチウムLi〜ナトリウムNaは用語で反応し気体を発生し、マグネシウムMgは熱水と反応し、アルミニウムAl〜鉄Feは高温の用語で反応する。
酸との反応は、リチウムLi〜鉛Pbは酸や酸と反応して気体を発生し、銅Cu〜銀Agは酸や酸と反応し、白金Ptと金Auは物質に溶ける。
ただし、鉛Pbは、酸や酸と反応すると水に溶けない膜をつくり反応しなくなり、アルミニウムAl、鉄Fe、ニッケルNiは濃硝酸で用語となり反応しない。
耳たこ音読|電池の構造と種類
音声を再生して要点を音読しよう。耳たこになるまで、くり返し聞いて声に出すのが効果的!
ナレーション 音読さん
イオン化傾向の大小金属板を◯極、大小金属板を◯極として、電解質の水溶液に入れたとき、エネルギーを得る装置を用語という。負極では、導線に向かって電子が流れ出し○○反応が起こり、正極では、導線から電子が流れこんで○○反応が起こる。ただし、電流は正極から負極に流れる。
正極と負極との電位差を用語という。
放電すると再利用できない電池を◯◯電池といい、電池などがある。また、充電すると繰り返し使える電池を◯◯電池または◯電池といい、電池などがある。
金属のイオン化傾向と反応
Li K Ca Na Mg Al Zn Fe
Ni Sn Pb H₂ Cu Hg Ag Pt Au
イオン化傾向 大小 →
Fe²⁺ + Zn → Zn²⁺ + Fe
硫酸鉄FeSO₄水溶液に銅Cuを加えても、鉄Feの方が銅Cuよりイオン化傾向が大小ので、反応しない。
■ 金属と空気との反応
Ni Sn Pb H₂ Cu Hg | Ag Pt Au
・Mg、Alは、用語により酸化する
・Zn 〜 Hgは、用語により酸化する
・Ag 〜 Auは、反応しない
□ 常温で空気中に放置した場合
・Li 〜 Naは、速やかに反応して酸化する
・Mg 〜 Cuは、用語をつくる
・Hg 〜 Auは、反応しない
■ 金属と水との反応
Ni Sn Pb H₂ Cu Hg Ag Pt Au
・Mgは、用語で反応する
・Al 〜 Feは、高温の用語で反応する
・Ni 〜 Auは、反応しない
■ 金属と酸との反応
Ni Sn Pb | H₂ | Cu Hg Ag | Pt Au
・Cu 〜 Agは、酸や酸と反応
・Pt、Auは、物質に溶ける
※ Pbは酸や酸と反応すると、水に溶けない膜をつくり反応しなくなる。
※ Al、Fe、Niは濃硝酸で用語となり、反応しない。
電池の構造
導線に向かって電子が流れ出す電極を◯極といい、イオン化傾向が大小金属板を使い○○反応が起こる。また、導線から電子が流れこむ電極を◯極といい、イオン化傾向が大小金属板を使い○○反応が起こる。これより、電子は負極から正極に流れるが、電流は正極から負極に流れる。
正極と負極との間の電位差を用語といい、2種類の金属のイオン化傾向の差が大きいと大きくなる。
■ 電池と充電
電池の種類
Zn | ZnSO₄aq | CuSO₄aq | Cu
負極:Zn → Zn²⁺ + 2e⁻
正極:Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu
■ 鉛蓄電池
充電ができる◯◯電池・◯電池である。

 
  
  
  
  
